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対談vol.12

宮下今月の対談は、元オリンピック選手でもあり、タレントとしても活躍、今年は参議院に出馬することが決まった池谷幸雄さんを迎えています。宜しくお願いします。

池谷こちらこそ、宜しくお願いします。

宮下池谷さんはタレント業と体操教室の運営をし、テレビでもよく見かける有名人です。政界に進出しようと決めたのは何故ですか?

池谷タレント議員って、たくさん立候補していますが、実は僕も6年前に一度オファーを受けているんです。でも、その時はお断りしました。今回、出馬を決めたのは自らの意思なんです。体操教室を10年続けていて「国じゃなければ出来ないこと」が僕の中で明確になったんです。

宮下スポーツが子ども達の未来を変えるというのが、池谷さんのお考えですね。

池谷そうなんです。人間の体や脳や骨は、10歳までに決まると言われています。それを決めるのは、運動、睡眠、食事の3つです。しかし、現在の日本は、自由に遊べる空き地や自然が減少して、子ども達が外で遊ぶ機会が減ってしまいました。運動が出来ない子ども達は、無意識のうちにストレスを溜め込むようになってしまいます。それが、少年犯罪にも繋がってしまうのです。

宮下親としては、何が起こるかわからない今の時代、子どもを外で1人で遊ばせること自体こわくて出来ないですよね。

池谷体を動かす1つのきっかけになればと始めたのが池谷幸雄体操教室です。でも、設立以来100%赤字の連続で、タレント業での収入で赤字を埋め立てることで、何とか経営を続けている状態です。体操教室は、今では僕の趣味みたいなものですね。

宮下スポーツと教育は、お金儲けにはならないと言いますよね。

池谷本当にその通りです。指導者を育成する経済力が無いから、新しい指導者が育たないという状況にも陥ってしまいます。更に、スポーツの世界で問題なのは、それぞれ管轄の庁がバラバラだということです。例えば、オリンピックは文部科学省ですが、パラリンピックは厚生労働省の管轄となります。

宮下それは、知りませんでした。何故今まで1つにならなかったんでしょうね。

池谷そうなんです。僕はこれをスポーツ庁として1つの管轄に統一することで、予算を組みやすくし、無駄を削減したいと考えています。オリンピックは、国が経済的、環境的にスポーツを支えている国には勝てないんですよ。今、勢いのある国は、僕は10年前から絶対強くなると思っていました。全てを変えるには、やはり、国の仕組み自体を変えて、バックアップが必要なんです。

宮下体操教室もそうですが、子ども達が運動できる環境を作ってあげるのは、大人の役割ですね。

池谷その通りです。スポーツは、挨拶や礼儀を教わることで、精神面を鍛えてくれます。挨拶や礼儀、我慢やルールを知らない子どもが親になるから、モンスターペアレントのような問題が出てくるのです。でも、そんな親が育ったのは、やはりその親の責任です。この悪循環は、どこかで方向転換しなければいけません。

宮下子どもの頃にした運動は、大人になってからも関係しているんですね。まさしく、スポーツが子どもの未来を変える仕組み作りですね。

池谷僕は、スポーツが専門です。だから、政界に進出しても軍事や税金については、その道の専門家がやれば良いと思っています。参議院の任期は6年ですが、僕が見据えているのは、10年後。スポーツは、1年や2年では結果は出ません。政治も同じで、どちらもコツコツと積み重ねることが大切だと思っています。

宮下今日もこれから、挨拶に回られるんですよね。池谷さんは、北海道にはよくいらっしゃっているんですか?

池谷僕、北海道が一番好きな土地なんですよ。

宮下それ、沖縄でも同じことを言っているんじゃないですか?

池谷(笑)。本当です。特に雲が好き。北海道の雲は、驚くほど近くてキレイなんですよ。PCの壁紙にしてます。あと、適当に入った居酒屋でもどこでも、料理が美味しい!

宮下それ、本州から来た方は言いますよね。僕らは、贅沢なのかわからないです(笑)

池谷北海道は、食と運動の環境に、本当に恵まれていると思います。理想的な子育ての、良いモデルケースが作れるかもしれないですね。

宮下お忙しい中、今日は本当にありがとうございました。また来て下さい。

メダルを掛け、ご満悦の三十尾さん。

< Profile>
池谷幸雄
1970年9月26日 東京都生まれ。
体操選手、タレント。

ソウルオリンピック、バルセロナオリンピックに出場し、ソウルでは団体と個人種目別 床運動で銅メダル、バルセロナでは団体で銅メダル、個人種目別床運動で銀メダルを獲得。2001年「池谷幸雄体操倶楽部」を設立。後進の指導に従事。今年3月、比例代表区に民主党から立候補することが決まり、同党から第1次公認候補者に内定。

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