宮下月の対談は、プライベートでも仲良くしている、社会保険労務士の大上先生です。飲むと、よくしゃべりますが、普段はとってもクールな先生です。
大上こんな仕事をしていて言うのもあれですが、人見知りなんです…。
宮下でも、その口数が少ないところが、信用に結びついているんでしょうね。僕は、いっぱいしゃべる方ですけど(笑) では早速、社労士さんのお仕事の内容を教えて下さい。
大上主に、給与計算、雇用保険や労災、助成金の申請代行をしています。
宮下大上先生のホームページは、「札幌」・「助成金申請」で検索すると、常に上位ですよね。すごいことです。先生と話をしていると「ここで助成金が使えるんだ」という発見があって面 白いんですよ。
大上でも、助成金の制度って、本当にコロコロと変わるんですよね。少し前は申請できた内容が、今は出来ないということも多いです。ちなみに、インターネットで調べても、古い情報がそのまま掲載されている場合が多いので注意して下さいね。僕は、月に一度は労働局に行って、最新の情報を確認するようにしています。
宮下相談しようと思っていた案件があるのですが、今は無い可能性もありますね。
大上4月に入ると、また変わるんですよね。これまでの制度で申請を考えている人は、早めに手続きを済ませた方が良いですよ。
宮下聞けて良かったです!
大上手続きに1年半程かかってしまう助成金もあるので、申し込み中に制度が変わることもあるんですよね。また、雇用能力開発機構や労働局など、助成金の申請先によって、作る書類も全く違います。途中で制度が変わってしまうと、支給申請用紙は全部差し替えです…。
宮下創業の助成金の申請は、1社につきどれくらの時間がかかるんですか?
大上1社を新規で請け負うと、相談から実地調査、契約書、請求書、領収書、元帳、通帳のチェック、各行政への手続きなど実働で最大15日くらいはかかると思います。それから助成金が支給されるまで、失敗した場合の損害賠償の危険があるので、実は社労士はあまりやりたがらないんですよ。
宮下融資は、申請して支給されてまでの期間が短いこともあって、手離れが良いのですが、社労士の申請手続きは、中々手離れが悪いですよね。中でも、その創業の助成金をメインに請け負うことにしたのは、何故なんですか?
大上元々、僕は飲食業界出身なんです。その環境にいる中で、独立してお店を出す先輩を見ていると、助成金制度を利用している方が少なかったんですよね。でも、だったら自分でやろうと思って、社労士になりました。助成金をやっている社労士が少ないことも知っていましたし、これは仕事になると思ったんです。
宮下北海道は、税理士に比べて社労士が少ないと言われています。開拓されていない分野を広げた大上先生の功績は大きいですよね。大上先生は、料金も明瞭なのが、嬉しいですよね。
大上給与の計算は、1人につきいくらとか、細かいメニュー表を作りました。飲食店と一緒ですよね。メニュー表の無い飲食店はないじゃないですか。
宮下メニュー表があると、社会保険労務士ってどんな仕事をしているのかが、伝わりやすいですよね。助成金は、欲しいと言わないと受給されないものですし、知らないと損をすることもたくさんありますよね。
大上創業の助成金は、99%支給されると思って良いと思います。でも、相談に来たときには、もう手遅れという場合もあります。登記してしまったら、もう出来ない申請も多いですからね。
宮下知らなかっただけで、4・5百万円の損なんて、知らなかったじゃ済まない話ですよね。
大上雇用の助成金の場合は、雇用してから申請できる助成金を探すのではなく、雇用する前に、助成金の対象となる条件を相談する方が良いと思います。ちなみに、実習型雇用の制度も4月から変わります。
宮下今回の対談で、社会保険労務士はどんな仕事をしてくれるのかを、知っていただけたら嬉しいですね。
宮下ところで、前回の対談で三十尾さんがバナナをねだったところ、持ってきてくれた方がいました。大上さんも、彼女をねだったら、もしかして…
大上あっ。彼女募集中なので、宜しくお願いします(笑)