宮下今回の対談は、シマ会計税理士の島元先生です。先生のお名前は、噂で知っていたのですが、お会いしたのは独立されてからです。行政書士の佐藤秀樹先生の紹介で、すすきのに飲みに行ったのが始まりでした。
島元僕も名前は知っていたんですよ。その日は、飲んだ後にラーメンを食べに行きましたね。
宮下そうそう。2人で行って、話しに夢中になって、ラーメン屋さんに帰れと言われましたよね(笑)
島元仕事の話は、あの時初めてしたんですよね。意気投合してついつい時間を忘れてしまって。
宮下ずっとお会いしたいと思っていましたが、その頃は、事業再生をまだ始めたばかりで、会うのは早いと思っていました。きちんとビジネスとして形になったときに会うつもりでした。
島元でも、良く考えたら、現在も仕事は一緒にあまりしてないね。
宮下会うときは、お互いの情報交換ですよね。もっと早く島元先生に出会っていればと思うことがたくさんあります。独立してから、どれくらい経ちましたか?
島元2年半くらいですかね。独立してからの方が、宮下社長の様に、親しい間柄になる人が増えましたね。
宮下色々な会社のコンサルをしていると、島元さんのお客さんにあたることがあるんですけど、先生だと大丈夫と安心できますよね。雑な仕事をする会計事務所も中にはありますからね。
島元実際、会計事務所だからといって、試算表だけを見ても何の話もできないですよ。経営計画や経費の中身を把握しないと。そこまで深く話をしないと上っ面だけのアドバイスしかでしかないんですよね。チェックだけでなく、対社長と「話す時間」が大切なんです。そのためには、経理の精度を高めるサポートから始まり、やれることはやれるようになって頂いて別 の時間を作れるようになりたいですね。
宮下 なるほどですね。僕の場合は、決算書持ってきてもらって、1時間で経営の相談にのらなければいけないので、まずは固定費、人件費、家賃を見てムダがないかを見ます。例えば、5年以上借りている物件だったら、家賃交渉するとかを瞬時に考えて提案します。日頃から、1時間でどう答えるかを文書にして、まとめる練習もしていますね。
島元宮下社長は、何で事業再生をやろうと思ったんですか?
宮下 自動車会社をしていて出てきたのがローンの問題。このローンが通らなかったとき、再生ができないと、仕事にならないですからね。車の背景には、保険や税金が関係しています。全てそこから始まって、今の仕事に繋がっているんですよね。
島元なるほど。お客様の片面だけを見るのではなく、そこは実はすべて繋がっていて必要なことなんですね。それにしても宮下社長は、本当に頭の回転が速い人。車、保険、事業再生…最初は一体何をしている人なのか、わからないですよね。
宮下そうなんです(笑)。個人でも企業でもお客さんの様々なニーズに対応して「クレバージャパンが無くなったら困る」と言われるような会社になりたいですね。
島元そうですね。僕も会計事務所はサービス業だと考えています。「対人」ですからね。 ところで、根本的に車は好きなの?
宮下いや、別に。生活に必要なだけです。
島元僕も税務が好きかというと…。でも「好き」と「向いている」は違いますよね。
宮下「まだ8時か…もう帰りたいなぁ」なんて気持ちで仕事しても続かないですよ。そう思わないのは、向いているってことですね。
島元ところで、自動車会社を始めたきっかけって何ですか?
宮下不動産会社に勤めていたときに、顧問をしていたのがきっかけです。独立を考えた時に、一応お客さんは全て残して辞めるつもりでした。でも、そこには誰も残らなかったですね。
島元結局、お客さんって人についてますよね。僕も、前の事務所から独立して引き継いでいるお客さんがいます。嬉しいことです。
宮下公然のお話なので、大丈夫なんですよね?
島元もちろん。宮下社長は、目指している経営者っているんですか?僕の質問が続きますが(笑)
宮下本とかになるような経営者はすごいと思いますけど、財力も時代も違いますからね。
島元わかります。すごいのは認めるんですけどね。でも例えば、その人がうちの会社に来たとしても、社員がついていくとは思えないです。他の誰かと変わっても。僕とその人は違うし、その本で読んだことが自分の今現在の器に合っているかはわからないですからね。
宮下そうですね。1000m先の目標の人が理想ですね。すごい人っていうのは、たくさんいますけど、そこを目標にするのは、まだまだおこがましいというか。
島元何が正しいかは、わからないですね。
宮下島元先生もそうなんですが、僕は経営者の方と話をしている方が居心地が良いです。みんな、全て自分の責任で仕事をしているという、共通の認識があるからでしょうね。
島元僕も宮下社長とは、会社や仕事の話も同じような目線で話ができて楽です。「楽」って重要じゃないですか?
宮下懇親会とか、そういう集まりにいっても、黙っているんですけど、2人で飲むとめちゃめちゃしゃべりますよね。
島元わかります。僕、合コンが苦手です。「さし」が好きです。じっくりとその人と向き合いたいというか・・。
宮下僕も。協調性無いんで。でも、近い世代で共感できる人が増えてきましたよね。40代が楽しみになってきます。
島元そうですよね。その時は、もっとお客様のための仕事ができるようになっているはず。そしてお互い目指すものを掴んでいけるように頑張っていきましょう。またさしで飲みましょうね。