宮下第5回目の対談は、中野会計事務所、ほっかいどう増販情報センター事務局長の鹿内幸四朗さんをお迎えしています。
鹿内今日は、これまでに無い、すごい対談にしたいと思います。ところで、撮影は無いの?
宮下動画じゃないですから。これまでの見てないですよね(笑)。
鹿内先入観無しで、対談したいということで。
宮下鹿内さんと会ったのは何かのセミナーの席でした。紹介者は僕の大親友の佐藤秀樹さんで、その席の帰り際に名刺交換を進められた程度でした。
鹿内実は、初めて会った日のことは、あんまり覚えてないんだよね。
宮下でもその後、顧問先でもあった中野会計さんに相談案件を紹介された時の帰り際、「縁ルーム」で少しではありますがビジネスの話を深くした記憶がありますね。この時、鹿内イズムを知りましたね。
鹿内お互い裏切ることのない関係になれるのは認識したね。
宮下僕は、中野会計さんのことを、他には無い会計事務所だと思っていますが正直最初は、この人は一体何をしている人だろうと思っていました。でも知れば知るほど中野会計さん内での、鹿内さんの存在が偉大だなと感じますよ。
鹿内今では全国から見学者が訪れる様な会計事務所になりました。平成15年に札幌事務所開設してから、おかげさまで契約数は増え続けていますが、なぜ皆さんが見学に来るかと言いうと当事務所はなんと平成15年開設当初は、顧問先0だったからです。
宮下 それを実行した中野先生もすごいですが、ここまでにしたあなたはすごいです!! 実際鹿内さんに救われたり、人を紹介されたり、アドバイスを受けたりして、心から恩返ししたいと感じている社長さんは多いですよ。それが結果に結び付いたんですね。
鹿内他の会計事務所との差別化のためには、情報のポータルサイトになって、自分が一番の付加価値になろうと思ったんだよね。
宮下 なるほど。いつから、そう思うようになったんですか?
鹿内20歳の時に知った上杉鷹山(うえすぎようざん)に強い影響を受けたのがきっかけだね。彼はこう言ったんだ「国家があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国家のために何ができるかを一緒に考えて欲しい。」これを、企業に置き換えて考えれば、おのずと自分が今何をするべきかがわかってくると思います。
宮下つまり会社が何をしてくれるのではなくて、会社の為に、時には隣人に対して何ができるかを常に考えた、ということですね。 本当に勉強になります。
鹿内そうなんだ。例えば、その本を読んだ直後の20歳の私は、毎朝5時頃には出社し、掃除をして、社用車を洗い、先輩が出社する前にすべての雑務を済ませるようにしました。誰よりも多く仕事をこなし、誰よりも早く一人前になりたかったからね。
また、ある人に勧められた「ペイフォワード」という映画にも影響を受けていて、主人公の少年が社会科の先生にこんなことを言われたのを覚えています。「あなたが世界のために出来ることを考えなさい」 そして、少年は、1人の人間が3人の人間に親切をし、さらにそれぞれ親切を受けた者が3人に親切をしていくという計画を実施します。これは、幸せのネズミ講の仕組み。良い事をすると、めぐり巡って、必ず自分に返ってくるということです。
宮下それが、中野幸一先生が言う「縁信力」の仕組みですね。鹿内さんの周りには縁がいっぱいで、たくさんの人が集まってくる。確実にそれは、鹿内さんにしかできない付加価値です。
鹿内応援と人助けは趣味だからね(笑)。でも、それには困っていることを相談されて応えられる自分自身のパワーと知識、人脈、モチベーションが必要なんですよ。宮下さんは、そんな自分のパワーになってくれる人だと思っていますよ。歴史が変わる出会いが、たまに訪れるけど、確実に宮下さんはその1人です。
宮下ある方が独立する時、鹿内さんに「保証人になってやる」と言われたというエピソードを聞いたことがあります。
鹿内深く考えずに、普通に出たセリフ。でも誰にでも言うセリフじゃないよ。絶対に裏切らないという直感と自信があったからね。
宮下保証人になると言える程の信頼し合える関係と、そう言える鹿内さんに、僕は初めて男の嫉妬をしました。男の嫉妬って心地良いですけどね。
鹿内ビジネスでは、年下・年上は関係のないことだし「我以外皆師なり」と思ってます。いつも直感で好きだと思ったら、応援するようにしてます。例えそれが、顧客じゃなくても、顧問先でなくても初めて会った人でもそうします。
宮下でも好きと感じたのであればとっても大切ですよね。利己的な人、自分と合わないなぁと思った人は無理に付き合う必要はないですよね。
鹿内そうそう。「楽しいこと=正しいこと」。ビジネスは、「何をするか」ではなく、「誰とするか」だから。
宮下本当にそう思います。実際、僕自身独立した理由の一つに「好きな人と仕事し続ける」が大部分でしたからね。それが楽しさになって継続になるんです。
鹿内僕もこの人とこの人をくっつけたら、良い事がある。そんな直感を信じて、これからも縁を繋いでいくつもりです。
宮下今日は学校帰りにすいませんね~ありがとうございました。
< Information >
成功を掴む 縁信力 / 中野幸一 著 1,200円(税別)
幻冬舎ルネッサンス(2009/08/30 出版)
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縁はビジネス成功のカギ。乱世に夢を追う人に読んで欲しい本です。